冬の八ヶ岳でツェルト体験(二日目)
************************************************************************ コンディション、最高!まだ夜も開けやらぬ、午前四時半、そっとツェルトのチャックを開けてみる。 昨日の昼に食べるはずだったインスタントラーメンに肉と野菜をたっぷり入れて、更に餅も追加。 六時過ぎにまた外を覗くが、まだガスっている。今日の日の出を見るのは無理っぽい。 午前7時を出発時刻と定めて準備運動。二人組みも冬季小屋から出てきたぞ。 ******************************** 「あ、富士山!」 すぐ近くに二人組が居たにもかかわらず、思わず声を出してしまった。 周りのガスも消え、登るにつれて、すばらしい展望が広がり始める。 鎖つきの岩場のトラバースが現れた。慎重に行こう。 富士山を見ながら、二箇所目のトラバースを越すと、目の前に八ヶ岳の主峰たちが姿を見せる。 その瞬間は、なかなかの感動もの。 青年小屋を出発して1時間半。8時30分に権現岳山頂(正確には赤岳方面と三ツ頭方面との三叉路)についた。 ******************************** 正に360度の大展望。 鳳凰三山や北岳・甲斐駒・千丈といった南アルプスの山々、 蓼科から続く八ヶ岳連峰はぎゅっと濃縮した状態で、目の前に控えている。 東に見える奥秩父の山々は、累々としてどれも個性に乏しいが、 権現岳の山頂に行ってみた。 やがて二人組みも追いつき、遅れて来た単独行者も、僕を追いこし、先へ進んでいく。 山頂出発、9時30分。 ******************************** 富士を見ながら下ります二人組みは赤岳方面へ、単独行者は三ツ頭方面へ行ってしまった。 いったん大きく下り、一度樹林帯に入るが、基本三ツ頭までは森林限界上を歩く事となる。 このあたりで数名ではあるが、権現岳日帰り組みとすれ違う。 前三ツ頭周辺は、南斜面がざくざくしたスコリアで覆われ、荒涼とした風景を見せている。 ******************************** 前三ツ頭から、樹林の中の急な坂をひたすら下る。 ひいひい言いながら坂を下り、平坦になったところで球形に適当なところはないかと歩き進める。 トレース脇にシートを広げ、インスタントラーメンと生もの・野菜を片付ける。 休憩場所から25分ほど進むと「天の河原」と呼ばれる場所。 ここから20分も進めば「天女山」、更に15分進めば「八ヶ岳横断道路」にでる。 ******************************** 山中一泊の八ヶ岳登山、初日のドタバタで、どうなる事かと思ったが、 ************************************************************************ コースログはこちらへ |